【本を書く力をつけるウォーミングアップ】

スーパーバイザー 倉林秀光

最近、いろいろな人のブログを拝見していて、「みなさん文章お上手だな」と思います。

けれども、「800字以内に、あるいは1000字以内に文章をまとめてください」といわれると、途端に崩れてしまうなんてことはありませんか。

そう、○○字以内に文章をまとめるって、けっこう難しいんです。

たとえば、単行本には大まかに二つの書式フォーマットがあります。

ひとつは、業界用語で「ページ切り」と呼ばれるもの。

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これは一つの項目を完結させる場合、見開き2頁以内に文章をおさめなければいけないというもので、上の写真がこれにあたります(拙著・常識のウラを突く 転職知恵本)。

もうひとつは、「追い込み型」と呼ばれるもの。
これは一つの項目を完結させる場合、字数制限なしで自由に書けるというもので(あまりにも文章が長いと、小見出しを設ける場合がありますが)、下の写真がこれにあたります(拙著・イヤな仕事は絶対するな!)。

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私自身、ライティングの仕事をしていて、やはり、前者のほうが大変です。

が、これがとても勉強になります。

見開き2頁の文字量が1000字以内だとすると、その範囲内で文章量をおさめることを考えなくてはなりません。

何を強調したいのかを踏まえて、全体のバランス、流れ、抑揚といったもの、すなわち起承転結を考えなくてはなりません。

そこで、提案ですが、これからブログやメルマガ等で文章を書くとき、「1000字以内」とか「1200字以内」とか、文章量を決めてはどうでしょう。

要は、A4一枚(だいたい1000~1200字)で文章をまとめるレッスンを行うようにするのです。

その際、
起 → 1~2割
承 → 2~3割
転 → 4~5割(いちばん強調したい箇所)
結 → 1~2割
をポイントにすること。

たったこれだけのことでも、一カ月、二カ月と続けていけば、みなさんの文章力並びに構成能力がみるみるアップすることうけあいです。

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