明智光秀
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【大河ドラマの明智光秀に倣う】

スーパーバイザー 倉林秀光

これまでNHKの大河ドラマでは、数多くの役者さんが明智光秀を演じてきました。

足利義昭の側近であったにもかかわらず、義昭を見限り、信長の家臣になる。

信長に取り立てられ、手柄をどんどん立て、一国一城の主となるが、謀反を起こして、本能寺で信長を殺害。

しかし、中国地方から引き返してきた羽柴秀吉に敗れ、逃げる途中、土民の手にかかり、あえなく討ち死。

この部分に関しては史実なので、どの作品も同じように描かれています。

しかし、光秀が謀反を起こした動機は作品によってまちまちです。

長谷川博己さんが演じた光秀(麒麟がくる)では、信長の暴走・非道を阻止するため、泣く泣く反旗をひるがえした……という設定でした。

今年の大河『どうする家康』で酒向芳さんが演じた光秀では、信長からリストラに遭い、その恨みで反旗をひるがえした……という設定でした。

人格はどうでしょう。

長谷川博己さんが演じた光秀(麒麟がくる)は、ドラマの主人公ということもあって、ズバリ人格者でした。

文武両道に長けた教養人。

家族思い。

優しい性格。

曲がったことが大嫌い。

これに対し、酒向芳さんが演じた光秀(どうする家康)は、真逆でした。

裏表があり、嘘つき。

残忍で冷酷・薄情。

ねちねちした性格。

思いやりのないサイコパス。

何が言いたいかというと、明智光秀という人物を描く際、脚本家は謀反の動機や人格を差別化しているということです。

だから、視聴者は次のように考えます。

今度の作品の光秀は、どんなキャラクターなのだろう?

今度の作品では、光秀はどんな動機で謀反を起こすのだろう?

同じことは書籍にもいえます。

たとえば、開運をテーマにした本がそう。

  • 人生は因果の法則で成り立っている。
  • 新しい因が、新しい果をつくる。
  • 新しい果をつくるためには、潜在意識を浄化する必要がある
  • それによって、人生は好ましい方向に展開していく

この原理に関しては、どの本も同じです。

しかし、新しい果をつくるための方法は本によってまちまちです。

  • 日々の生活に工夫をこらし、楽しく、明るく過ごすことで、心をプラスの念で満たす。
  • 瞑想を日課にすることで、潜在意識を浄化する。
  • 風水を活用する。
  • 量子力学の作用を活用する。

ほかにもまだまだありますが、いずれも差別化を図っています。

これは開運をテーマにした本に限ったことではありません。

健康法であっても、集客であっても、根本原理は同じであってもいいのです。

大切なのは、「この部分が他の本と違う」というあなたならではのコンテンツを軸に展開していくことなのです。

そのためにはコンテンツをキチンと組み立てる。

まずはこれです。

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