| |

企画意図の「文章はわかりやすい」が一番!

easy 企画意図の「文章はわかりやすい」が一番!

 

スーパーバイザー 倉林秀光

 

出版企画書に欠かせないのが、どういう内容の本を出したいのかをまとめる企画意図です。

これがいかに大切であるかは、いつもセミナーでお話していますが、中には「うまく書けないので添削してもらえますか」と言ってこられる方もいます。

 

なるほど、そう言ってこられる方の企画意図を拝見すると、確かにちんぷんかんぷん。

専門用語が羅列しているなどして、言わんとしていることが、さっぱりわかりません。

正直、読む気が失せてきます。

 

私でさえそうだとしたら、編集者の反応は推して知るべし。

熱意をもって企画の趣旨を訴えたところで、出版の可能性は大幅に薄れてしまいます。

そういうこともあって、私は相談者に次のようにアドバイスするようにしています。

 

企画意図を作成するときは、子供でもわかる内容に落とし込むようにしてください。

極端な言い方をすれば、出来の悪い中学生でも本の趣旨が瞬時にわかるようにするのです。

 

また、文章に自信のない人は、以下のポイントのみ、最大限のルールとして守るようにするといいでしょう。それだけでも、読み手(編集者)に与える印象はだいぶ違ってきます。

 

  • 簡潔に記す

ワン・センテンスをダラダラと長く書かない。文章が苦手な人・下手な人に限って、点ばかりが多く、丸がなかなかきません。読み手(編集者)はそれだけで疲れてしまうので、40字、長くても100字以内に丸をもってくるようにしましょう。

 

  • 明解に記す

わかりやすくいうと、主語と述語の関係を明確にするということ。

併せて、英語で言う5W1Hを念頭に置けば、それだけでたいていの文章は読みやすくなります。

 

  • リズミカルに展開していく

リズミカルに展開していくとは、文章に抑揚をもたせることをいいます。

その場合のコツは文末表現に工夫をこらすこと。「~である」「~である」「~である」では、文章が一本調子になってしまうので、「~である」のほかに、所々、「~だ」「~といえる」「~だろう」といった表現を用いるのです。それだけでも文章全体に流れが生じるようになります。

 

結論的にいうと、「習うより、慣れろ」「頭に詰め込むのではなく、体で覚える」が文章上達の近道なのです。

 

 

 

Similar Posts