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著者にとって、一番大切なこと その1

スーパーバイザー 倉林秀光

本が出版されたとき、著者にとって嬉しいことって何でしょう?

出版された本が書店に平積みされた光景を目の当たりにしたとき。

本が予想外に売れ、出版社から重版通知が来たとき。

たくさんの印税が支払われたとき。

人から「先生」と呼ばれるようになったとき。

セミナーの講師依頼が来たとき。

 

なるほど、どれも嬉しいですよね。

私も自分の本を初めて出版し、それが紀伊国屋書店の新宿本店の1Fに並べられたときは、感動のあまり、思わず目頭が熱くなりました。

その後、出版記念と称して、家内と美味しいモノを食べに行った記憶があります。

また、本が予想していたよりも売れ、出版社の編集者から「倉林先生! 重版が決まりました」という連絡を電話で受けたときも、ものすごくハッピーでした。

「エッ? オレが先生? 何だか恥ずかしいなあ……」とも思いましたが、こう言われて悪い気がする人などまずいません。

さらに、高校時代の同級生から、「倉林! おまえ、本を出したのか! すごいじゃないか。同期の一番の出世頭じゃないか」という連絡を受け、これがきっかけで20年ぶりに再会できたことも著者冥利に尽きました。

しかし、一番嬉しかったのは、実はとても意外なモノでした。

いや、著者にとって一番大切なことを思い知らされたと言ったほうが正解でしょうか。

それは、読者からのあるお便りだったのです。

つづく

 

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