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弱みは「出版」の大きな武器になる その2

スーパーバイザー 倉林秀光

 

話は前回のつづきです。

私は30回以上も転職を重ねてきました。そのことを知っているのは、ごく少数の人だけ。その中に恩師の謝世輝先生という学者がいて、その方がサンマーク出版の編集者・Aさんに私のことを話してから、数日後、Aさんから「至急お会いしたい」という電話がありました。

そして、お会いするやいなや、Aさんはこう言うではありませんか。

「倉林さん。謝世輝先生からお聞きしましたが、転職を30回以上も繰り返したそうですね。すさまじい。そんなことちっとも知りませんでした」

「でも、今はそうやってモノを書くという天職に就いている。どうです。30回以上の転職を繰り返した末、いかにして天職を見つけ出すことができたのか。それを一冊の本にまとめてみませんか」

これにはビックリ仰天。

なんと、他人に言えない弱みが出版の大きな武器になろうとは……。

こうして出版の日の目を見たのが『イヤな仕事は絶対するな!』(副題 「いのちの仕事」を見つける方法)なのです。

この本は5万部を超えるヒットを記録。出版不況といわれている今日ならベストセラーといっていいでしょう。

しかも、これは始まりに過ぎなかったのです。(つづく)

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