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【本の概要を30秒以内で説明できますか?】  

スーパーバイザー 倉林秀光

 

「自分のノウハウを是非とも本にしたいのです」

 

こう言ってくるクライアントに対して、私は次のような質問をすることがたびたびあります。

 

あなたが出そうとしている本の内容・概要を30秒以内で的確に私に説明することができますか?

 

こう言うと、たいていの人は一瞬黙り込んでしまいます。

 

そして、しばらく間を置いた後、本の概要を説明しようとするのですが、30秒以内どころか、1分経っても、2分経っても、説明が終わらない人が多々います。

なかには、5分以上かけても、説明が終わらない人も……。

 

なぜ、こんな話をしたかというと、本の概要を手短に説明できるかどうかで、本を出したい人の「自分軸の確立度合い」が見えてくるからです。

 

本の概要を30秒以内で簡潔に説明できる人は、本の中で自分が一番強調したいことがキチンと頭の中で整理できています。

 

類似書との違いも明確に整理できています。

 

だから、企画書も比較的スンナリ書けるし、概要がそのまま本のタイトルやサブタイトルの候補になることもあります。

 

私の場合でいうと、『イヤな仕事は絶対するな!』(サンマーク出版)の企画を立案したときがそうで、「どういう内容ですか?」と担当編集者から尋ねられたとき、次のように返答した記憶があります。

 

天職中の天職、

これを私は“いのちの仕事”と名付けたのですが、

私自身の34回の転職を元に、

それを見つけるための方法と、

“いのちの仕事”に就くための方法を説いた本です。

 

すると、実際に『イヤな仕事は絶対するな!』のサブタイトル、並びに帯まわりのコピーは次のようになりました。

 

サブタイトル → “いのちの仕事”を見つける方法

 

帯まわりのコピー → 転職34回目で、ようやく「天職」にたどりついた著者が語る「自分」の見つけ方、「仕事」の見つけ方

 

さて、あなたは出したい本の概要が30秒で説明できますか?

 

 

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