著者に一番求められるモノ
スーパーバイザー 倉林秀光
書店に並べられている本を見渡すと、おおまかに以下の4つに分けることができます。
Aグループ 売れる本&内容が優れている
Bグループ 売れる本&内容がない
Cグループ 売れない本&内容が優れている
Dグループ 売れない本&内容がない
ベストセラーになる本、ミリオンセラーになる本は、言うまでもなくAグループに該当します。これはみなさんもおわかりですよね。
そして、Aグループの仲間入りを目指して、私もまた親身になってコンサルを行い、本のプロデュースを行っているわけですが、Aグループに入るための一番の条件は何だと思いますか?
タイトル?
テーマ?
構成案?
そのいずれもが大切になってくるのは言うまでもありませんが、それらの大半は、編集者や私のような出版プロデューサーにも求められること。
実は、この他に著者だけに求められる条件というものがあります。
それは何だと思います?
経歴?
実績?
見事に体系化された画期的なノウハウ(著者の強み)?
もちろん、これらも大切ですが、実はそれ以上に編集者や私が重視するものがあります。
それは、著者のパワーです。
といっても、それは単なる力強さだけではありません。
ちょっと抽象的になりますが、この人と会話をしていると、ものすごくハッピーな気分になる。
目からウロコが落ちた気持ちになる。
勇気づけられる。
時間が経つのを忘れるほど、相手(著者)の話に聴き惚れてしまう。
そういった要素が「売れる本&内容が優れている本の著者」にはあるのです。
そして、実際、出版社はそういった要素を兼ね備えている著者に着目します。
ノウハウや体系化が不完全であっても、出版を前向きに検討してくれます。
私が出版社に企画書を売り込んで、編集会議・営業会議にパスした著者も例外ではなく、みんなパワーがあります。
さて、本を出したいあなたにはパワーがありますか?
これを機会に自分で点検してみてはいかがでしょう。