自費出版と商業出版の一番の違いとは?
みなさんは自費出版と商業出版の一番の違いは何だかご存知ですか。
エッ? 自費出版は定価がついていない?
そんなことはありませんよ。自費出版であっても、著者の意向次第で定価はつけることができます。
それじゃあ、自費出版は書店に置かれていないって?
確かにそうですね。でも、自費出版であっても、自費出版コーナーがある書店に頼みこめば、数冊程度なら、置いてくれる可能性があります。
では、一番の違い、決定的な違いは何でしょう。
そのヒントは本のカバーにあります。
カバーを裏にすると、商業出版物には「あるもの」が記載されています。
その「あるもの」とは“バーコード”。これをバーコードスキャナと呼ばれる光学認識装置を使って読み取れば、レジの人はいちいち数字を打ちこまずに会計処理を行うことができます。
もう、おわかりいただけたと思います。商業出版物にはバーコードがある。でも、自費出版物にはそれがない。つまり、商業出版物は「商品」であるということです。
そして、その商品には著者の考え・ノウハウといったものが凝縮されています。その意味で、「著者そのものが商品」といってもいいでしょう。
さらに、商品を開発するかどうかを吟味するのが出版社。開発しても、商品が売れなければ、出版社は赤字になるし、逆に売れれば黒字になります。
では、出版社が「この著者の考え・ノウハウを商品にする価値はあるかどうか」はどこで見定めるのでしょう。何を判断基準にするのでしょう。
実は、これこそが出版企画書なのです。そして、出版企画書を見て、「これは商品価値がある」と出版社が思えば、たとえ無名の人であっても著者としてデビューを果たすことが可能になるのです。
「商業出版社から自分の名前で本を出したい」
「本を出すことで、自分のブランド・イメージを高めたい」
そう考えている人は、是非とも、そのことを認識したいものです。
繰り返し言いますが、著者は商品。
あなたには商品価値がありますか。