出版企画書の文字量はどれくらいがベター?
以前、ある女性から「正しい食生活に基づいたダイエット本の出版企画書を作成したので、添削していただきたい」という依頼を受けたことがありました。
その企画書を目にした瞬間の第一印象は「ダメだ。こりゃあ」。
では、その企画書はいったいどこに問題があったのでしょう。
それは一つに、文字量がものすごく多いこと。A4で3枚半。文字数に換算すると、4000字はあったと思います。
活字の世界で生きているとはいえ、編集者も生身の人間。そんな長い企画書を目の当たりにしたら、読むのがうんざりしてきます。
それだけで「前向きに検討しよう」という意欲がなくなります。
では、出版企画書を作成するときの文字量はどれくらいがベターなのでしょう。
それは、A4一枚におさまる範囲です。つまり、文字量は1000字から、多くても1200字以内。書式設定は前回お話ししたように、1行38字、30行(もしくは28行)。字送りは11.2ポイント、行送りは21.9ポイント。そして文字は11ポイント。
企画書を作成するときは、どんなに述べたいことがあっても、強調したいことがあっても、これを基準に書くことをお勧めします。
それだけでも、出版企画書を受け取った編集者の印象は違ってきますよ。
では、もう一つの問題点とは何なのか?
それについては、次回、お話ししましょう。