【明朗・愛和・喜働】
スーパーバイザー 倉林秀光
経営者のネットワーク団体である倫理法人会の教えに、「明朗」「愛和」「喜働」という言葉があります。
「明朗」とはいうまでもなく、明るく朗らかな心のことをいいます。
それも表面的な明るさではなく、マイナスの感情にとらわれない心です。
「愛和」とは、愛によって和(和合・調和)が生まれるという意味で、夫婦・親子の愛和は家庭の幸福を、職場の愛和は会社の発展・繁栄を、社会の愛和は人類の幸福と平和を生み出すとされています。
「喜働」というのは、文字通り、喜んで働く(動く)ことをいい、そうすることによってエネルギッシュに生きられるようになるといいます。
なぜ、この三つの言葉を紹介させていただいたかといいますと、出版社から本を出す著者はいずれも「明朗」「愛和」「喜働」の精神に満ちているからです。
そして、それは企画にも反映され、「明朗」「愛和」「喜働」の要素がたぶんに含まれています。
たとえば、須藤久美子さんの『周りを気にせずにあなたの感情とうまくつきあう方法』(フォレスト出版)。
この本は五感を刺激することで、仕事も人間関係もうまくいく方法を説いていますが、読めば読むほど、明るく朗らかな気持ちになれます。
他人を愛することの大切さを再認識することもできます。
喜んで(張り切って)仕事をしようという気持ちになります。
小山田香代さんの『なりたい自分になれる文字のちから』(KKロングセラーズ)も同様です。
この本は文字の書き方を改善すると、性格も行動パターンも変わるようになることを説いていますが、やはり、読むことで人生に希望が持てるようになり、明るい気持ちになります(明朗)。
「字の書き方を変えれば自分が変わり、自分が変われば他人も変わる」ことを説いている点は、愛和に通じます。
「字の書き方を変えれば仕事ができる人間に変身できる」ことを説いている点は、喜働に通じます。
さて、本を出したいあなたは「明朗」「愛和」「喜働」の精神に満ちていますか?
あなたが出そうとしている本には「明朗」「愛和」「喜働」の要素が含まれていますか?
これを機にじっくりと見つめなおしてみるといいかもしれません。