【一幻のラーメンに学ぶ】
【一幻のラーメンに学ぶ】
スーパーバイザー 倉林秀光
北海道に「一幻」という人気のラーメン屋があります。
甘エビでダシをとったスープが大好評で、最近は東京(新宿)にも支店がオープン。
私も食べに行きました。
その「一幻」のラーメンは「塩味」「正油味」「味噌味」の三つの味付けの中から選ぶことができます。
スープも「あっさり」「普通」「こってり」の三種類の中から、お好みがチョイスできます。
麺も「太麺」と「細麺」の二種類から選べるので、合計18通りの味が楽しめるというわけです。
この「一幻」の営業手法は、本を出したい人にとっても少なからず参考になると思います。
鳥ガラでもない。
豚骨でもない。
魚介類でもない。
スープのベースとなるのは、あくまで甘エビ。
これは出版に置き換えると、著者独自のノウハウ・理論――強みといえなくもありません。
そして、三つの味付け、三種類のスープ、二種類の麺は、出版に置き換えると(いわんとするノウハウ・理論は同じであっても)、編集者の要望でいくらでもテーマは変更可能、読者対象も変更可能な柔軟性といえなくもありません。
言いたいことは一つ。
強みも一つ。
けれども、読者対象を男性から女性に主軸を置くことも可能。
シニア向けもOK!
テーマも職場の人間関係のいざこざ以外に、家庭内のいざこざでも恋愛のいざこざでも対応可能。
この守備範囲の広さが出版の実現を大幅に高めてくれるのです。