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【「√9」はやめましょう】

スーパーバイザー 倉林秀光

 

のっけから、あなたに質問します。

 

√9はふつうの数字にするといくつになりますか?

 

√9×√9はいくつになりますか?

 

学校では習ったものの、理数系の人でもない限り、すぐに答えが出てこないかもしれません。

 

√9は普通の数字にすると3。

 

つまり、√9×√9は、3×3だから、9になります。

 

なぜ、こんな話をしたかというと、本を出したい人が企画書を作成しようとすると、「√9×√9」のような、まわりくどかったり、難解な表現を用いることが、しばしばあるからです。

 

そう、これ見よがしに、業界の人しか知らないような専門用語や学術用語を使おうとするところがあるのです。

 

しかし、企画を検討する編集者がいちばん嫌がるのは、こうした企画書です。

 

√9×√9という表現を目にすれば、意味(内容)が的確に把握できなくなり、読む気が失せてきます。

 

だとしたら、√9×√9みたいな書き方はしないこと。

はじめから、3×3と書くこと。

 

専門用語や学術用語はできるだけ使わないようにし、小中学生が読んでもわかる文章、わかる内容にするのです。

 

何度も申し上げますが、企画書はわかりやすさがいちばん。

 

このいたってシンプルなルールを守るだけでも、編集者に与える印象はだいぶ違ってくるのです。

 

 

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