あなたの思いに商品価値はありますか?
スーパーバイザー 倉林秀光
私はこんなつらい体験をした。
でも、苦難の末、乗り越えることができた。
そこで学んだことがたくさんある。
そのことを多くの人に知ってもらいたい。
私の思いを発信したい。
だから、自分の名前で本を出したい。
こう言ってくる相談者に私は次のように尋ねるようにしています。
あなたが自分の思いを他人に語るとき、相手から1500円のお金を頂戴する自信がありますか?
こういうと、たいていの人は首を横に振るか、黙り込んでしまいます。
そりゃあ、そうですよね。
どんなに貴重な体験をしても、学んだことがあっても、自分の話を聞いてもらうために、他人からお金をふんだくることなんかできません。
しかし、ここが重要なポイントになります。
私はこんなつらい体験をした。
でも、苦難の末、乗り越えることができた。
そこで学んだことがたくさんある。
それを活字(本)にしたとき、当然、定価がつきます。
定価がつくというのは、とりもなおさず商品です。
ということは、その人の思い、すなわち体験談や教訓に商品価値がなければダメということになります。
言い換えると、あなたがつらい体験をして克服したことを、伝えるだけなら、SNS(ブログ)だけで十分。
連載で書いていけばいいだけの話です。
商業出版社から本を出したい人は、まずはそのあたりのことを足元から見つめなおしてみてはどうでしょう。
自分の思い=商品価値。
まずはこれです。