起承転結をふまえた企画書・構成案の書き方 その1
本を出したい人から「企画書・構成案がうまく書けません」という相談をよく受けます。
なかでも多いのが、起承転結をふまえた企画書・構成案の書き方です。これについては以前もお話ししましたが、今回は例文を出しながら、もう少し詳しくお話ししていきましょう。
まずは、以下の例文を一読ください。
■お正月、家族とハワイに行ってきました。
■日本は真冬ですが、ハワイは常夏なので、海で泳ぐことができました。
■だから、こんなに日焼けしました。
■真冬に泳ぐなんてありえないので、非日常的な体験をしたと思います。
上記の4行の文章は文法的に、特に問題はありません。
しかし、なんとなく抑揚がありませんよね。淡々としています。
この例文を読んだ人も「ああ、そう。ハワイに行ったの。よかったね」で終わってしまいます。
では、この例文を、起承転結を踏まえて、次のように加工したら、どうなるでしょう?
【起】真冬に海で泳ぎました。
【承】非日常的な体験です。
【転】実は、お正月、家族とハワイに行ったのです。
【結】だから、こんなに日焼けしたのです。
どうです。いわんとすることが同じでも、読み手に与える印象はだいぶ違ってくるのではないでしょうか。
なぜなのでしょうか?
その理由については、次回、お話したいと思います。
(つづく)