著者にとって、一番大切なこと その2
スーパーバイザー 倉林秀光
話は前回の続きです。
サンマーク出版から私が『イヤな仕事は絶対するな!』を出したとき、著者にとって一番大切なことを思い知らされたのは、20代後半のある女性読者からの次のようなお便りでした。
私はこれまで職を転々としてきました。
一つの仕事が長続きしないのです。
その根底には「他にもっと自分の才能が生かせる仕事があるかもしれない」という思いがありました。
でも、それがなかなか見つからず、悶々とした日々を送るようになり、そのうち「私には生きている資格がない」という思いにかられるようになり、自殺まで真剣に考え始めるようになりました。
そんなとき、倉林さんの本を書店で目にしました。
数ページ読んだだけで、私の心に一筋の光が射しこんできました。
そして、読み終えた後、「死のう」という思いは「生きよう」という思いに変わっていました。「悩み」は「力」に変わっていました。
私はこれまで300冊以上の人生論の本を読んできましたが、こんなに感動したのは生まれて初めてです。
同時に、生きる勇気・希望を与えてくれた倉林さんに心から感謝しています。
ざっとこんな内容でしたが、このお便りを目にした瞬間、私はこう悟ったのです。
「著者にとって一番大切なのは、ネームバリューを上げることではない。一人でも多くの読者に喜びと感動を与えることだ。一人でも多くの読者を幸せにすることだ。それが著者の使命なのだ」