よくある質問 その3
今回はブランディング出版プロデュースに寄せられる「よくある質問」についてお答えしたいと思います。
Q 単行本はどれくらい刷られるのですか?
A 出版社によってまちまちですが、初版に関していうと、だいたい4000~7000部が標準的です。
少ない場合ですと、初版3000部からスタートという場合もあり、多い場合ですと初版10000部からスタートという場合もあります。
Q 同じ出版社から出す本でも、部数が違ってくることはあるのですか?
A テーマや著者の実績によって、当然、違ってきます。
人生論やビジネス書の分野でも、何冊も本を出している売れっ子の著者の場合は多く刷りますが、そうでない無名の著者の場合、やはり4000~6000部からスタートというのが現状です。
Q 印税はどれくらいもらえるのですか?
A これは出版社によってまちまちです。定価の10%支払ってくれる出版社もあれば、定価の8%、あるいは5~6%というところもあります。
また、初版は6%、重版からは8%、30000部を超えたら10%……といったように、売れ行き部数に応じて、印税率を上げてくれる出版社もあります。
Q 印税の支払い方法にはいくつかのスタイルがあると聞いたのですが……
A その通りで、印税の支払い方法は三つのスタイルがあります。
一つは、刷り部数で支払ってくれるスタイル。
これは、刷り部数×印税率で、たとえば定価1500円の本が7000部刷られ、印税率が10%だとすると、
1500円×10%×7000部=1.050.000円
支払われる形になります。
もう一つは実売スタイル。
これは半年ごとに集計をとって、売れた部数だけの印税が支払われるというものです。
たとえば、定価1500円で印税率が10%(150円)だとすると、
半年間で10000部売れれば、1.500.000円支払われますが、1000冊しか売れなかった場合、150.000円になります。
もう一つは、刷り部数と実売部数が組み合わさったスタイルです。
わかりやすくいうと、初版は刷り部数分の印税が支払われ、重版からは実売部数分の印税が支払われるという方法です。
その場合もだいたい、3か月~半年ごとに集計をとって支払われます。
いずれにしても、出版が決まったら、印税率や支払い方法の確認だけは怠らないようにしてください。
なお、刷り部数はあらかじめ決められている場合もあれば、校了(校正が完了すること)の段階で決まる場合もあるので、そのへんも確認するといいかもしれません。