【文章は下手でも、本は出せる】
スーパーバイザー 倉林秀光
本を出したい人から、時たま、こんな質問をされることがあります。
文章が下手であっても、苦手であっても、商業出版社から本を出すことはできますか?
こう言ってくる人に私は次のように返答するようにしています。
大丈夫ですよ。文章を書くのが下手であっても、苦手であっても、本は出せますよ。
私がこう言うのには、ワケがあります。
言うまでもないことですが、作家やライターは文章のプロです。
上手に書けるのは当たり前だし、出版社からも上手に書くように要求されます。
でも、著者は作家やライターと違って、文章のプロではありません。
上手に書けないのは当たり前だし、そのへんは編集者も百も承知です。
著者からあがってきた原稿の出来が悪ければ、編集者が原稿整理を行い、修正・添削してくれます。
最悪、どうしても書けない場合、ライターを手配してくれることもあります。
ですから、「文章が下手だ。苦手だ」といって、商業出版社から本を出すことをあきらめることはないのです。
それよりも大切なのは、他の人にはない自分ならではの強み、ノウハウ、スキルといったものを認識し、いっそうの磨きをかけることなのです。
それをベースに本で述べたいことを整理・体系化していくことなのです。
この部分をキチンと押さえておけば、文章が下手であっても、苦手であっても、商業出版社から本を出す道は大きく開けるようになるでしょう。