【印税の話】
スーパーバイザー 倉林秀光
今回は出版の雑学情報を。
本を出すと、印税って、どのくらい支払われるのですか?
こういう相談をたまに受けます。
印税のパーセンテージは出版社によってまちまちで、本の定価の10%のところもあれば、8%、6%、なかには5%といったところもあります。
また、初版は6%(8%)、重版から8%(10%)……というところもあります。
昭和の時代は大半の出版社が10%の印税を支払ってくれたことを考えると、今は条件が良くないのは確かですね。
また、印税の支払い方式にもいくつかのパターンがあります。
ひとつは、刷り部数で支払ってくれるパターンです。
5千部刷って、印税が8%だとしたら、定価×8%×5千部のお金が入ってきます。
もうひとつは、実売部数で支払ってくれるパターンです。
1000部刷って、印税が8%だとしても、売れた冊数分しか、印税が入ってきませんので、本が売れなかったら、悲惨な結果になります。
そして、もうひとつは、初版が刷り部数で、重版から実売部数で支払ってくれるパターンです。
最近はこのスタイルで印税を支払ってくれる出版社が増えつつあります。
また、初版印税はなし。印税は重版からという出版社もあります。
印税は一律10%、初版・重版問わず、刷り部数で支払ってくれるのがベストなのはいうまでもありませんが、近年、そういう出版社は激減。
こうしてみると、「夢の印税生活」は日に日に遠のくばかりのような気もします。
だとしたら、私と一緒に売れる本を目指しませんか?