本を出すと、何が一番変わる?
私はこれまで自分の名前で本を七冊、中国語や韓国語に翻訳された本を含めると、合計九冊の本を出版することができました。
では、本を出すと、何が一番変わると思いますか。
知名度が上がる。
自分という人間のブランド価値が高まる。
自己実現に向けて、何歩も前進できるようになる。
このように、いろいろ挙げられると思いますが、一番変わるのは、他人から「○○さん」ではなく「○○先生」と呼ばれるようになること。
そう、私の場合でいうと、「倉林さん」「倉林社長」以外に「倉林先生」と呼ばれることが多くなったということです。
エッ? オレが先生? お医者さんでも、弁護士でも、学校の教師でもないのに恥ずかしいなあ……と思ったものです。
同時に、嬉しさよりも、こんな思いにかられるようになりました。
「先生と呼ばれるからには、今まで以上に自分を磨いていかないと……」
「先生と呼ばれるに、ふさわしい人間にならないと……」
これ、実は意外と大きなプレッシャーなんです。
責任感がグーンと圧し掛かってくるんです。
そうです。自分の名前で本を出版すると、最高の喜びと感動が味わえる反面、今まで味わったことのないプレッシャーと責任感で自分という人間が縛られるようになるのです。
それならば、「先生」と呼ばれてから、あたふたしないために、今から“自分磨き”をしておきたいものです。