出版企画書は構成案(プロット)が命
あなたが奮発してフランス料理を食べに行こうとします。
A店の看板を見たら、次のようなことが書かれていました。
「本日は、旬の野菜・果物のほか、入荷したての新鮮なヒラメとサーモン、そして高級和牛の料理を提供させていただきます」
次にB店の看板を見たら、キチンとしたメニューが以下のように表示されていました。
前菜 ヒラメのカルパッチョ
スープ 新タマネギのポタージュ
魚料理 サーモンのムニエル
肉料理 牛頬肉の赤ワイン煮
デザート サクランボのシャーベット
さて、あなたなら、A店とB店、どちらを選択するでしょう。
使われる食材がまったく同じであっても、B店を選ぶのではないでしょうか。
なぜでしょう。それはA店のメニューの内容が曖昧なのに対し、B店はメニューが一目瞭然にわかるため、「こういう料理が食べられる」というイメージが抱けるからです。
同じことは出版の企画書にもいえます。
著者がいくら素晴らしい理論・ノウハウを持っていても、構成案(プロット)がキチンとしていないと、編集者は「どういう流れで、どういう内容の本になるか」というイメージがつかめなくなります。ということは、その段階で、企画がボツになる可能性も高くなります。
そう、出版企画書は構成案(プロット)が“命”なのです。著者独自の理論・ノウハウに加えて、構成案(プロット)がしっかりしていれば、編集者は前向きに企画を検討してくれるようになるのです。