出版企画書には漢字を少なめに用いる
スーパーバイザー 倉林秀光
出版企画書を作成するにあたって、フォーマット(書式)はこうしてください。
その場合、文字のフォント(大きさ)はこのサイズにしてください。
企画意図は何文字以内におさめてください。
相談者にこうしたアドバイスを懇切・丁寧に行っても、また相談者がその通りに作成しても、いまいち読みづらい企画書がたまにあります。
その大きな要因のひとつに、漢字を多く用いてしまう点が挙げられます。
なかには、お若いのに「この人、明治生まれ? 大正生まれ?と思いたくなる方も……。
前にもこのブログでお話しましたが、編集者はただでさえ目を酷使しています。
日々、活字とにらめっこしています。
自分が担当する本の関連書籍・類似書も多く読まなくてはなりません。
そういう状況下で企画書に目を通さなければならないとき、漢字が多く用いられていると、うんざりして、読む気が失せてしまうことがあります。
そこで、企画書を作成するにあたって、最低限、以下の漢字は開く(ひらがなにする)ことをお勧めします。
いずれも、企画書を作成するときに多く用いられる言葉です。
- 又 → また
- 然し → しかし
- 然るに → しかるに
- 尤も → もっとも
- 中でも → なかでも
- 特に → とくに
- 一方 → いっぽう
- 当たって → あたって
- にも拘らず → にもかかわらず
- 至る → いたる
- 然程 → さほど
- 押し並べて → おしなべて
- 処が → ところが
- 一切 → いっさい
- 全て → すべて
- 全く → まったく
- 其々 → それぞれ
- 色々 → いろいろ
- 得ない → えない
- 程々 → ほどほど
- 有り難い → ありがたい