あなたの思いに商品価値はありますか? その2
前回、つらい体験をして克服したことを、伝えるだけなら、SNS(ブログ)だけで十分。
商業出版社から本を出す場合、そこには商品価値がなければダメだと言いました。
では、商品価値というのは、具体的にどういうものをいうのでしょう。
これをダイエットに例えてみましょう。
たとえば、ある女性が過食症に陥り、45キロだった体重が90キロになってしまったとします。
あらゆるダイエット法を試みても失敗ばかり。
そこで試行錯誤・悪戦苦闘の末、自己流のダイエット法を編み出し、一年かけて、元の45キロに戻すことに成功したとします。
これが本当だとしたらすごいですよね。
どういうやり方でダイエットに成功したのか、気になるところです。
しかし、この段階ではまだ商品価値が生じません。
なぜか? これだけでは女性の一体験談で終わってしまうからです。
それを伝えるだけなら、SNS(ブログ)だけで十分ということになります。
しかし、女性が試行錯誤・悪戦苦闘の末に編み出した自己流のダイエット法を、誰もが簡単にお金をかけずにすぐに実践できるように改良したらどうでしょう。
「新しいダイエット法としてのノウハウ」が生まれます。
そして、それを大勢の人が実践し、やはり同じ効果を出した人が続出したらどうなるでしょう。
女性の「実績」につながります。
「新しいダイエット法としてのノウハウ」と「実績」。
そう、これが商品価値なのです。
出版社が着目するのは、まさしくこの部分。
あなたには「ノウハウ」と「実績」がおありですか?
本を出したい人は、そのへんを足元から見つめなおしてみてはいかがでしょう。