【出版プロデュースの仕事 その1】
スーパーバイザー 倉林秀光
「出版プロデューサーって、どんな仕事ですか?」と、人から尋ねられることがあります。
さて、どんな仕事でしょう。
これを料理にたとえて説明してみたいと思います。
良質の卵と旬のカニが手に入った!
そんなとき、あなたならば、どんな料理を作りますか?
あるいは、友達から「良質の卵と旬のカニが手に入ったので、ご飯を食べにおいでよ」といわれたら、どんな料理を期待しますか?
いろいろなメニューが思い浮かぶはずです。
中華なら、カニ・チャーハン、天津丼。
和食なら、茶わん蒸し。
洋食なら……、カニオムレツやエッグベネディクトなんかもいいですね。
出版プロデュースの仕事のヒントはここに隠されています。
著者候補の人から相談を受けた。
この人の強みは何だろう?
他の人にない魅力は何だろう?
これが料理でいう「食材探し」に当たります。
そうやって探り当てたその人の強み・魅力を生かして、どんなジャンルの、どんなテーマの本にする?
人生論? 自己啓発書? ビジネス書? 実用書?
著者候補の人は人生論を希望してみるみたいだが、多くのビジネスマンに支持されているみたいなので、ここはやはりビジネス書がいいかもしれない。
これが料理でいうメニューの考案です。
そうやって、著者候補の人の強み・魅力(食材)を探り当て、ジャンルを定め、テーマ(メニュー)を提案していく。
これが出版プロデューサーの第一の仕事なのです。
では、第二の仕事とは何か?
これについては別の機会にふれたいと思います。
さて、今、あなたが手にしている食材は何ですか?
その食材を使って、どんな料理を作りたいですか?
それがわからなければ、私と一緒に考えていきませんか?