【出版と料理】
スーパーバイザー 倉林秀光
出版と料理は似ているというのが、私の持論です。
たとえば、どんなに新鮮で良い食材を用意しても、ほとんど料理をしたことのない人が、レシピもなくテキトーに調理をしたらどうなるでしょうか。
おそらく、手順もメチャクチャになるため、美味しい料理ができる可能性は大変低くなります。
場合によっては料理名もつけられない、もの凄くまずい料理になってしまい、誰からも食べてもらえず、ゴミ箱に直行……なんていうこともありえます。
出版も同じです。
たとえ、素晴らしい考えやノウハウという材料(ネタ)があったとしても、企画書がいいかげんだったり、構成案がしっかりしていなかったりすると、せっかくの材料(ネタ)が台無しになってしまいます。
そうなると、その時点で、編集者から「ダメダシ」を食らい、出版の日の目を見ないまま終わってしまうことになります
これって、とてももったいないことだと思いませんか。
せっかくの良い材料をムダにしないためには、まず企画書と構成案をしっかり立てたいものです。
そう、「おっ、この企画、興味をひくなあ。おもしろそうだなあ」と編集者に思わせることが大切なのです。