出版企画書の書式しだいで、編集者の印象も違ってくる
出版企画書の書式しだいで、編集者の印象も違ってくる
心理学に“初頭効果”という専門用語があります。
これは、人は最初に与えられた情報に強く影響を受けることをいいます。
たとえば、初対面で会った人物を「嫌な人」だと判断すると、なかなかその人が好きになれなかったりします。逆に、最初に良い人間だと思ってしまうと、印象が良くなり、後々まで好感を抱くようになります。
第一印象が大切なのは、心理学でも研究されていることなのです。
この初頭効果が作用するのは、対人関係だけとは限りません。
出版企画書を出版社の編集者に提出する際にも、初頭効果を活用して、グンとイメージアップできる技があります。
その一つが「書式設定」。
たとえば、ワードのページの書式設定が、1行46字、行数が43行というのは、いただけません。
文字がギッシリと詰まっているため、とにかく読みづらく、普段、何かと目を酷使している編集者からすれば、それだけで初頭効果がマイナスに働いてしまいます。
では、ベストな書式設定は何かというと、1行38字、30行(もしくは28行)。字送りは11.2ポイント、行送りは21.9ポイント。そして文字は11ポイント。書体は基本MS明朝。
これだけでも、だいぶ読みやすくなります。編集者の初頭効果の力がプラスに働くようになります(試しに自分の目で文字を打ち込み、プリントアウトして確かめてください)。
出版社に出版企画書を提出するときは、是非、この書式設定にすることをお勧めします。
こういう裏技は他の出版セミナー等ではあまりレクチャーしていないと思いますので、ブランディング出版プロデュースでは随時紹介していきたいと思います。