【本のまえがきを読むレッスン】
スーパーバイザー 倉林秀光
出版企画書の項目の中に企画意図というものがあります。
企画意図は自分が出したい本の特徴などをPRするための、ものすごく大事な箇所です。
その企画意図がうまく書けないという人が少なくありません。
そういう人に私はたくさんの本のまえがきを読むように勧めています。
本のまえがきには、著者の本に対する思いがこめられています。
本でどういったことを訴えたいかが記述されています。
本を書こうと思い立った経緯なども記されています。
こうしたことを参考に、自分の書きたいテーマと照らし合わせてみるのです。
たとえば、片付けをテーマにした本のまえがきに、
□なぜ、あなた(読者)は片付けが苦手なのか?
□その理由
□この本で述べる誰でも簡単に行える片付けの方法
が述べられていたとします。
そうしたら、自分の書きたいテーマがダイエットだとしたら、次のように置き換えてみるのです。
□なぜ、あなた(読者)はダイエットがうまくいかないのか?
□その理由
□この本で述べる誰でも簡単に行えるダイエットの方法
自分の書きたいテーマが集客の場合も同じで、次のように置き換えてみるのです。
□なぜ、あなた(読者)の集客方法はうまくいかないのか?
□その理由
□この本で述べる誰でも簡単に行える集客の方法
このレッスンを複数の本のまえがきを参考に行いつづけると、「なるほど、こういう展開方法もあるのか」といったことが、だんだんとわかるようになります。
「自分の場合、こういうことも述べよう」といったアイディアもわいてくるようになります。
おしなべていうと、真似ること、盗むことを基本に、「頭につめこむのではなく、身体で覚える」ことによって企画意図は書けるようになるのです。