【寝かせておいたほうがいい企画もある】
スーパーバイザー 倉林秀光
「この企画は画期的でおもしろい」
「この企画は斬新さがある」
そう考え、複数の出版社に企画を売り込んでも、なかなかパスしないことがあります。
そういうときは、企画をしばらくの間、寝かせておくのも方法です。
たとえば、成功哲学をテーマにした本がそうです。
成功哲学をテーマにした本はいっときブームになりました。
しかし、だんだんとすたれていき、ついにはどこの出版社も企画を受け付けなくなったことがありました。
でも、数年後、「引き寄せの法則」がブームとなり再燃。
再び、多くの出版社が成功哲学に関心を示すようになりました。
健康やダイエットをテーマにした本も同様です。
いっときは、「はずれがない」ということで、多くの出版社が関連書籍を出版しました。
しかし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とはよくいったもの。
次第に読者から飽きられるようになり、いっときは完全に下火。
それでも、メタボリック・シンドロームという言葉が流行るようになってから再燃。
多くの出版社が健康やダイエットをテーマにした本を出版するようになりました。
こうして見ると、どんなテーマにも波があることがおわかりいただけると思います。
そう、いっときブームになって、頂点に達すると下降。
そして、何かのきっかけで再燃・上昇。
この波の繰り返しなのです。
そこで、多くの出版社に企画を提出しても、なかなか通らないときは、一呼吸おいて、「自分のテーマの波の状態」をチェックしてみるのもいいと思うのです。
そして、時節到来の折りまで寝かせておく。
現にそうやって本の出版に成功した著者が、私のまわりにはたくさんいます。
あなたも同じです。
どんな人にもいつか好機は必ず訪れるものなのです。