編集者は、本を出したい人のギャップに惹かれる
AさんとBさんという一代で年商500億円の会社を築きあげた人が講演を行うとしましょう。
テーマは共に「成功する秘訣」です。
Aさんは東大を優秀な成績で卒業後、大手商社に入社。その後、脱サラして、今の会社を築きあげました。
いっぽうのBさんは、実家がとても貧乏だったため高校を中退。その後、ホームレスのような生活をつづけ、まったくのゼロの状態から今の会社を興しました。
さて、あなたなら、AさんとBさん、どちらの講演を聞きたいですか。
どちらの生き方に興味を惹かれますか。
おそらく、たいていの人はBさんの講演を聞きたいと思うし、Bさんの生き方に惹かれると思います。
なぜでしょうか。理由はいたってシンプル。順風満帆な人生を送ってきたAさんに対し、Bさんの人生は波乱万丈です。「昔はホームレス。今は年商500億円の会社の社長」というギャップがあります。
そう、人はギャップに惹かれるのです。
編集者も例外ではありません。出版企画書の著者プロフィールの欄を見て、ギャップがあればあるほど、その人に興味・関心を示すのです。
昔は虚弱体質 → 今は超健康体。
昔は極貧 → 今はお金持ち。
昔は不良 → 今は教師(どこかに、そういう人、いましたね)
昔は落第生 → 今は優等生。
昔は吃音&赤面症 → 今はトップ・セールスマン
このように、著者プロフィールを作成する際、あなたならではのギャップを探し出してみるのもいいかもしれません。