時には、見本原稿も添付する
スーパーバイザー 倉林秀光
出版社に企画を売り込む際、企画書は以下の3点セットが不可欠となります。
1.タイトル・著者名・著者略歴
2.企画意図
3.構成案
なかでも重要になってくるのは、企画意図と構成案ですが、それだけでは編集者への訴求力が足りないこともあります。
そういうときは、見本原稿を作成し、それを添えるのも方法です。
私が土田君枝さんの「足ツボ」の本を中経出版に売り込んだときがそうでした。編集者が「企画意図としては面白いが、なぜ、足ツボが健康回復にそれほど有効なのか、よくわからない」と言ってきたのです。
「まずい。このままだと編集会議でパスしなくなる」
そう思った私は土田さんと相談し、「なぜ、足ツボが健康回復に有効なのか」という一番重要な箇所を見本原稿として数枚作成。それを編集者にメールで送ることにしました。
すると、翌日、その編集者から「なるほど、足ツボが健康回復に有効な理由がよくわかりました。これなら編集会議に堂々と提出できます」という連絡をいただくことができました。
こうして会議にも無事パスし、出版されたのが『ゴルフボールを踏むだけ 足ツボ健康法』という本なのです。
したがって、「編集者への訴求力が企画書だけでは不十分かもしれない」と思ったら、時には見本原稿を作成し、それを添付して提出してみるのもいいかもしれません。
それは、前書きが好ましい場合もありますし、土田さんのケースにあるように、「本の内容の核」となる部分を記述したほうがいい場合もあります。
そうした見極めを行い、見本原稿を仕上げることも、私たちブランディング出版プロデュースは可能なのです。