出版企画書は「起承転結」を踏まえて作成する その2
前回、スティーブ・ジョブス氏のプレゼンの流れこそが、出版企画書を作成するうえで大きなヒントなるといいました。
もう一度、おさらいをすると、ジョブス氏は新しい機種のI phoneやI Padの説明を行う際、「起承転結」をふまえ、以下の流れを重視しました。
起 → 話のきっかけを提示(関心を引く)。
承 → 話を発展させる(興味をつのらせる)。
転 → いちばん強調したいこと
結 → 全体のまとめ(満足感を残す)
今度はこれを出版企画書に置き換えて考えてみましょう。
たとえば、起業家を対象にした今までにない新しい「集客ノウハウ」の本を出したい場合、企画書は次のような流れがベターということになります。
起 → 集客の現状を記述(関心を引く)。
承 → それによる起業家の悩みを記述(興味をつのらせる)。
転 → 今までにない新しい集客方法の提案(いちばん強調したいこと)。
結 → それによって起業家の悩みが激減することを記述(満足感を残す)。
どうです。これなら、編集者も「そうだよね」「それで?」「ふむふむ」「なるほど、そういうことか」といったように、うなづいてくれる可能性が大だとは思いません?
その際のポイントは「起」と、それにつづく「承」はできるだけ短めにすること。「転」がもっとも重要なので、文字数は多めにすること。最後の「結」も簡潔に。
そうすれば、編集者は真剣に企画書に目を通してくれるに違いありません。