ブレない企画は、ブレない心から
スーパーバイザー 倉林秀光
ブランディング出版プロデュースがスタートする3年前、ある女性のコンサルに応じ、「これはいけるかも」と思った私は出版社へ売り込みを図りました。
ところが、なかなか決まりません。
でも、先日、11社目にあたった商業出版社からついにゴーサインが出ました。
吉報を知らせたところ、電話口で、彼女は涙、涙……。言葉になりません。
今回の件を通して、私は2つのことを再認識しました。
一つは、あきらめなければ、状況が変わるようになるということ。
もう一つは、彼女自身が、ブレない心を持ちつづけていたということ。
出版社に企画を売り込んでも、却下、却下の連続で、出版のゴーサインがなかなか出ない状態がつづくことがあります。
そういうとき、「やっぱり、この企画はニーズがないのかもしれない」「世の中には受け入れてもらえないのかもしれない」と考える人が少なくありません。
そのため、心がだんだんとブレはじめ、他の企画に鞍替えしようとします。
でも、ブレた心で立案した企画もまたブレているため、余計、出版への道のりが遠のいてしまいます。
ところが、ハッピーエンドを迎える人は違います。
彼女のように「今はダメでも、いつかこの企画が受け入れてもらえるときがくる」と考え、自分の立案した企画に絶対の自信を持ち、時節到来を待ちます。
したがって、心がブレることもありません。
「自分の名前で本を出版したい」と願う人は、そのへんのことを踏まえ、「企画がなかなか通らなくても、ブレない心でいられるか」を吟味してみるといいかもしれません。
たとえ、10社、いや20社の出版社から却下されても、ブレない心から生まれた企画は本物。いつか日の目を見るときがやってくるのです。