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【ジョハリの窓】

スーパーバイザー 倉林秀光

心理学に「ジョハリの窓」という言葉があります。

これはジョー・ルフトとハリー・イングラムという二人の心理学者の名前を組み合わせた造語で、彼らによると、人の心の領域は以下の「四つの窓」に分類できるといいます。


1 開かれた窓

2 秘密の窓

3 盲点の窓

4 未知の窓

 
1の「開かれた窓」というのは、自分も自覚しているし、他人もそう思っている、自他共に認める領域のことをいいます。

2の「秘密の窓」とは、自分だけが認識していて、他人には認識できない領域のことをいいます。

3の「盲点の窓」とは、他人は認識できても、自分は認識できていない領域のことをいいます。

4の「未知の窓」とは、自分も他人も認識できない、いわゆる潜在意識の領域のことをいいます。


「本を出版したい」

「自分の考えていることを、本を通して世の中に広めたい」

そう考えている人の大半の意識は2の「秘密の窓」にあります。

しかし、それだと思いこみが強くなるいっぽうで、自分が考えていることと読者が求めていることの間にズレが生じる可能性があります。


そこで、時には3の「盲点の窓」に目を向け、気心の知れた人の意見を仰いでみてはどうでしょう。

見落としていた新しい何かが発見できるかもしれません。

今まで気づかなかったことが発見できるかもしれません。

それを元に、企画書・構成案を練り直すことも、出版の確率を上げるうえで大切なことなのです。

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