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企画意図の起承転結 その2

スーパーバイザー 倉林秀光

 

前回、私は出版企画書の企画意図を作成するにあたって、起承転結を意識し、以下の順番を踏まえることが重要になってくると述べました。

 

【起】 → 問題の提示

【承】 → 問題が及ぼす悪影響の指摘

【転】 → 改善方法の提案(著者が一番強調したい箇所・著者の最大の強み)

【結】 → 改善の効果

 

では、これを企画意図に落とし込む場合、どのように展開していったらいいのでしょうか。

今回はその実例文を紹介してみたいと思います。

 

これはKADOKAWA中経出版から刊行された土田君枝さんの著書『ゴルフボールを踏むだけ 足ツボ健康法』の土台となった出版企画書から抜粋したもので、実際に私が作成したものです。

みなさんも是非参考にしてください。

 

【起】

近年、医学が著しく進歩し、良い薬が開発されたにもかかわらず体調不良や不定愁訴(原因不明の疾患)で悩まされている人が実に多い。

そうしたこともあって、気功、ヨガ、アーユルヴェーダ、太極拳、腹式呼吸、断食……といったさまざまな健康法が見直されつつあり、それらをテーマにした本も数多く出版されている。

しかし、それらの本を読んでも、体調不良や不定愁訴の根本的な解決にはほとんど至っていないのが現状である。

 

【承】

それらの要因として、以下の理由を挙げることができる。

「なんだかんだいっても、お金もかかる」

「やるのが面倒くさい(手軽に行えない)」

「健康法を実践するにあたって、いろいろなモノを用意しなくてはならない」

「大変な苦痛が伴う」

「一人ではなかなか実践しずらい」

「時間がかかる(即効性が期待できない」

 

【転】

では、お金もかからない。椅子に座って、テレビを観ながら、本を読みながら、友達と携帯でおしゃべりしながら、いつでもどこでも手軽に行える。それでいて効果は抜群。即効性がある。しかも、使用する治療道具はたった一個のゴルフボール。そんな健康法があったら、どう思われるだろうか。

にわかには信じられないかもしれないが、それが「ゴルフボール・踏むだけ足ツボ健康法」なのである。

著者の土田君枝は足ツボ療法で20年近くにわたって、延べ3万人以上の患者のさまざまな病気を改善させてきた。

その間、試行錯誤の中で体系付けてきた技術を、誰もが簡単に、いつでもどこでも手軽に実践できないものかということで編み出したのが、この「ゴルフボール・踏むだけ足ツボ健康法」である。

 

【結】

ゴルフボール一個で体調不良から解放されるようになる。

生活習慣病からも身を守ることができる。

長年、患ってきた持病ともおさらばできる。

本書を一読すれば、読者もその効用を自分自身の目と身体で実際に確かめることができるものと確信している。

 

 

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