【ブランディング出版で成功する人はほんの1割】
自分の名前で本を出すことは、知名度を上げたり、信頼度を上げるための最適の方法だからでしょう。
近年、ブランディングのため、ブックマーケティングのために、商業出版社から本を出す人が増えてきました。
自費やkindle(電子書籍)で本を出す人も急増しています。
しかし、そうやってせっかく本を出したにもかかわらず、それがかえって逆効果になってしまうことがあることをみなさんはご存知でしたか?
なぜ逆効果になってしまうのか。
主な理由は二つあります。
ひとつは「本を書く力」がないと、構成(章立てやプロット)がうまくまとまらなくなるため、主旨が不明確で、散漫な内容になってしまう点が挙げられます。
これでは、読み手は満足感を得ることはできません。
もうひとつは、これはkindle(電子書籍)や自費出版・自叙伝などに多く見られますが、編集者のチェックが入っていないため、「本を書く力」がないと原稿のレベルが低くなってしまう点が挙げられます。
文章にリズムがなく一本調子だったり、一文が長く読んでいて疲れたり、面白みがなかったり……、なかには研究論文のような難解な文章で理解不能なものもあります。
いずれにしても、構成(章立てやプロット)がキチンとまとまっていなかったり、原稿のレベルが低いと、読み手はマイナスの印象しか抱けなくなります。
「あの人(著者)はたいしたことないな」
「あの人(著者)は口では立派なことを言っているが、こうして読むと中味がない」
「この人(著者)の本を読んでいると、疲れる」
このように、本=著者に対してマイナスの評価を下すようになります。
ブランディングのため、ブックマーケティングのために、せっかく本を出しても逆効果と申し上げた理由がこれでおわかりいただけたのではないでしょうか。
こういう著者はものすごく多く、実に9割にのぼっています。
逆にいえば、ブランディング出版で成功する人はほんの1割に過ぎないのです。
その1割に入るためには、本の質を高めることが大切です。
本の質を高めるためには「本を書く力」をつけることが重要で、そうしてこそ大勢の人からプラスの評価を得られるようになるのです。