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こういう企画はなかなか通りません

planning3 こういう企画はなかなか通りません

 

スーパーバイザー 倉林秀光

 

私は本業の傍ら、出版コンサルの仕事も行っていますが、ときたま相談者にこう言わざるをえないときがあります。

「企画の内容としてはおもしろいのですが、このままでは企画が通らないと思います」

「興味深い企画ですが、出版社からゴーサインをもらうのは難しいと思います」

 

おもしろい企画なのに、興味深い企画なのになぜ?

結論から言ってしまうと、簡単に実践できないことが関係しています。

 

たとえば、次のようにです。

「集客を大幅にあげるためには○○というソフトを使って、ブログを作成しなければならない」

「ダイエットで成功するためには、●●という塩と××というオリーブオイルを用意しなければならない」

 

実はここに大きな問題があります。

これはセミナーでもたびたび言うことですが、本は本で完結していなければなりません。

本を読み終えた時点で、読者の「集客率を大幅に上げたい」「やせたい」という願望(悩み)は解消の方向に向かっていなければなりません。

 

にもかかわらず、「そのためには○○というソフトを使わなければダメ」「●●という塩と××というオリーブオイルを用意しなさい」と言われたらどうなるか。

そう簡単には実践に移せなくなります。

その準備が整わない限り、読者の悩みは解決しません。

 

ましてや○○というソフトよりもさらに性能がいいソフトが登場したらどうなるか。

あるいは、●●という塩と××というオリーブオイルが手に入らなかったらどうなるか。

その時点で本の価値はなくなります。消滅します。

 

繰り返し言いますが、本は本で完結していなければなりません。

本で、読者の悩みの解消をうたう場合、何かを買いにいったり、ダウンロードしないですむことが絶対条件となります。

出版社の編集者はその辺を敏感に察知。必ず突いてきます。

 

したがって、どんなに素晴らしい企画をお持ちでも、その絶対条件がクリアできないようならば、企画そのものの見直しを図ったほうがいいかもしれません。

 

 

 

 

 

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