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ロックのライブに学ぶ 

rock ロックのライブに学ぶ 

 

スーパーバイザー 倉林秀光

前回に続き、今回もロックの話題について少々。

ロックと言えばハードロック。

ハードロックといえば、ディープ・パープル。

ディープ・パープルのことをよく知らない人も「バーン」や「ハイウェイ・スター」や「スモーク・オン・ザ・ウォーター」という曲くらいはご存知だと思います。

そのディープ・パープルの醍醐味はなんといってもライブにあります。

ただし、ライブといっても、「バーン」や「ハイウェイ・スター」のようなスピード感あふれる曲ばかり、立て続けには演奏しません。

ところどころ、ミドルテンポのナンバーやアコースティックなナンバーを織り交ぜ、全体のバランス、すなわち抑揚を考えながらパフォーマンスを披露してくれます。

そして、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のような大ヒットした曲は、コンサートが佳境を迎えたところで演奏しています。

実は、こうしたロックのライブのセットリストは、出版企画書の要ともいえる構成案を作成するうえでも、大いに参考になるというのが、私の個人的な考えです。

初めて本を出そうとする人は、冒頭から、とにかく自分の持論――ノウハウをスピィーディーにぶちかまそうとします。

これでもか、これでもか……というくらいに。

ということは、それに伴い、大量の情報を投入することになります。

でも、それだと、読み手は疲れ果ててしまい、情報のインプットは困難になります。

問題なのは、それだけではありません。

これでもか、これでもか……というくらいに持論――ノウハウをスピィーディーにぶちかまそうとすると、後半がもたなくなります。

すると、しりつぼみ状態になってしまうのです。

そうなると、読み手は何となく中途半端な気持ちになり、満足感を得ることができません。

そこで、構成案を作成するときは、ロックのライブアルバムのセットリスト同様、“流れ”“抑揚”を重視することが大切になってきます。

「まずは、読者に強烈なインパクトを与えよう」

「この部分は読者に一気に読んでもらおう」

「ここは読者を退屈させてはいけない」

「この箇所は佳境。自分がいちばん強調したいところなので、説得力を持たそう」

「ここは読者と目線を合わそう」

「最後のこの部分で読者に満足感に浸ってもらおう」

構成案を作成するにあたって、このテクニックを盛り込めば、編集者は真剣に目を通してくれるようになります。

しかも、それが今までにない斬新な企画であれば、編集者のほうからあなたにコンタクトを求めてくるようになるでしょう。

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